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シンプルの王様、ディック・ブルーナの展示に行って来ました

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2018.9.13 / by 小川

私が敬愛してやまない、超偉大なデザイナーであり作家であるディック・ブルーナさんの展示に行ってきました。

開催期間が8月18日から9月3日までと、短いから早く行かねばと思いつつなかなか行けず…!
しかしそこは気合で終わる直前の9月1日、滑り込みで行ってきました!!

アイドルのファンがコンサートに一番自分がお気に入りのお洋服を着て行くのと同じ心理で、わたしも敬愛する作品に会うためにいつもより五割り増しのオシャレをして、気合いを入れて鑑賞してまいりましたので、その興奮冷めやらぬうちに今回はディック・ブルーナさんの好きなところや凄いところのお話をしようと思います。

目次

  • そもそもディック・ブルーナさんとはどんな方?
  • シンプルと人間味の両立
  • そして展示

そもそもディック・ブルーナさんとはどんな方?

ディックブルーナさんといえば絵本のミッフィーちゃんの作者、という肩書きが最も知られているのではないでしょうか。
彼は絵本作家として活躍する前、もともと美術を勉強し、その後実家の出版社にて装丁のデザイナーとして膨大な量の作品を製作しました。
(絵本作家と並行してデザイナー業もされていました。)
デザイナーとしての作品は、絵本の作風とつながりやすい作品が頻繁に取り上げられますが、そのほかにも写真をコラージュした作品もあったりと、様々な手法で試行錯誤しながら、その本の内容を最も早いスピードで伝えられるデザインを追求していました。
必要なものだけに削ぎ落とし究極のシンプルへと至る作業は、彼の絵の製作にはもちろんですが絵本の文章にまで及んでいます。

ブルーナさんはマティスやレジェなど、現代芸術家に大きな影響を受けていて、彼の作品からもそれが見て取れます。
特に、マティスの切り絵に関しては、絵本でミッフィーちゃんがマティスの作品を見に行く、という内容のものが作られるほどに彼にとっては衝撃的だったようです。
彼は表現の手法として切り絵を用いることが多かったのですが(代表的な作品でいうとブラック・ベアシリーズ、クマの柔らかい毛並みを紙をちぎった時のふわふわで表現しています。)、それもマティスの影響なのかな、などと考えると個人的に少し苦手意識があったマティスのことも好きになってきます。

シンプルと人間味の両立

究極のシンプルというと、なんだか冷たくて硬質なイメージを抱きますが、ブルーナさんの場合はどこまでも暖かさを感じるところがとても素晴らしくて、大好きです。

私は大学でデザインを学ぶうちに、必要な要素だけに削ぎ落とす作業は人間味をなくしてしまうな〜と思っていた時に、改めてブルーナさんと出会って私の中ではとても革命的だった思い出があります。
シンプルっていうのは削ぎ落とすだけではないと教えてくれた、とても偉大な方です。

ではなぜそんなにも暖かさを感じられるのかといえば、一番大きな理由はその線にあります。
一見、綺麗に引かれているようにみえるその線は、近くで見ると手の震えやちょっとした歪みが見えてきます。
展示ではブルーナさんの製作風景を写した映像が流れていたのですが、その線の引き方はとても丁寧で、丁寧すぎてもはや点を打っているようでした。(実際、展示でもブルーナさんは点をつなげるように線を引く、と説明されていました。)
シンプルな線はすぐかける、って言われがちだと思うのですが、ブルーナさんの手元を見たらそんなこと言える人誰もいなくなるのではないでしょうか。
丁寧に、ものすごい時間をかけるからこそ、限られた要素にたくさんの意味をもたせられるのだと思っています。すこし感情的な持論ですが。
そしてそれでいて、シンプルが持つ一番強い力のスピード感がめちゃめちゃあるのがすごすぎてなんかもう好きにしてくれ〜〜〜〜!ってなります。

また、ブルーナさん自身「ポスターはまた、親しみやすく人間性を持つものでなければならないと思うんです。」と語っていて、ブラック・ベア(参照:右図)などといったキャラクターをなんどもポスターで使うことで、実際にオランダの人々から親しみを抱かれていました。
そしてこの話のすごいところは、あまりにも認知度が高かったために最終的にはコピー文が何一つ必要なくなって、キャラクターだけいれば何のポスターなのかわかってもらえるところまで到達した、というところですね。これもまた究極のシンプル。

そして展示

美術の展覧会のいいところって、その作家のタッチ、つまりはその人の動いてた跡を観れるところなんですけど、今回の展覧会でもブルーナさんのスケッチや原画が展示されていたのでその辺りしっかり観察してきました!
スケッチではインク汚れで指紋がついてたり、手塗りのイラストでは塗りムラ発見したり、原画にしかない温もりというか、スキというか、なんだか少し身近に感じられて、やっぱり生で見て感じるのはて何事もゾクゾクするしワクワクがとまらないものだな〜と改めて体感しました。

BGMでレイ・チャールズの曲が流れる中、彼の作品の特徴である「おしゃべりな色」「大胆な省略」「ユーモラスな線」「リズミカルな反復」をそれぞれペーパーバックのデザインを通じて紹介されていたり、彼の絵本から「シンプルゆえに見る側の想像力が増していく」を体験したり、とにかくディック・ブルーナの魅力を浴び続けられる空間でした!
いい展覧会の後は創作意欲がバンバン湧いてきてたまらないので、この勢いに乗って作品をたくさん作らねばとやる気がみなぎっています!

また、今回の目玉のひとつであるブルーナ死後に出版された未発表の絵本「クマくんが死んだ」の展示もしっかり見てきました。

「ブルーナさんが1950~70年代に制作した、ペーパーバックシリーズの宣伝用ポスターに登場する「ブラック・ベア」の絵を用い、読書が好きだったクマの死を悼むという内容です。
現在のところ、市販の予定はありません。」
引用:https://www.dickbruna.jp/news/201704/4841.html

これはクマくんの話だけど、ブルーナ自身の話でもあるように思える、そんな絵本でした。
とっても有名な方で、いるのが当たり前みたいな気持ちになっていたけど、亡くなってしまったんだなあと改めて実感して少し切ない気持ちにもなったり…、

最近展覧会に行けていなかった中、とても大好きなブルーナさんの展覧会に足を運んでず〜っとワクワクする時間を過ごしたことでやっぱり自分は絵が好きだな〜と改めてしみじみ実感したりもして、なんだか初心に帰った一日になりました!

撮影オッケーだった、個人的にとても欲しいミントデザインズさんの作品。
右はミッフィーの、左はブラックベアの、それぞれ目と鼻がパターンで入っています。
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小川

この記事を書いたのは 小川

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