MidjourneyのWeb板とChatGPTを使った、実務に使えるハイクオリティな画像生成の流れをお届けします。
※Midjourneyは現在有料版のみになります。
【 Midjourneyを使うメリット 】
表現力が高い:質感や光の描写、雰囲気作りに強く、芸術性のあるビジュアルが得やすい。
細かく指示できる:構図・カメラワーク・質感などをプロンプトで細かく指定でき、狙ったイメージに寄せやすい。
ブラウザ完結で手軽:公式の Web(Create)ページから直接生成・編集でき、作業はほぼブラウザで完結する。
短い試作が早い→反復で品質向上:低解像度で試して、良い案だけ高解像度にするワークフローが効率的。
【 Midjourneyは英語のプロンプトを使うと良い 】
もちろん日本語でも問題ないのですが、学習データと表現の粒度:多くの生成モデルは英語データでの学習量が多く、細かなニュアンス指示(camera, lighting, texture 等)がより正確に反映されやすい傾向があります。
実務的な対応方法(自分で英語を書く必要はない):日本語で思いついた要望をそのまま ChatGPTに渡して、「英語でMidjourney向けに最適化して」と頼めば、手間なく英語プロンプトを得られます。
ChatGPTは言い換え・簡潔化・バリエーション作成が得意:なので、思いついたキーワード(日本語でOK)をそのまま渡せば英語プロンプトに仕上げてくれます。
【 プロンプトの作成からMidjourneyで画像生成までの流れ 】
1.目的を一行で決める
例:「サイトトップの大きなバナー(16:9)、和モダン、人物なし」
2.ChatGPTにプロンプト原案を作ってもらう
ChatGPTへの入力例:
あなたはMidjourney向けのプロンプト作成の専門家です。
目的:ウェブサイトのトップバナー(16:9)、和モダンの雰囲気、人物なし、落ち着いた色味で信頼感を出したい。
条件:柔らかい自然光、木の質感、淡いベージュと藍色をアクセントに、ミニマルな構図。商用利用を想定。
出力:Midjourney用のプロンプトを日本語で3案、それぞれ英語翻訳付きでお願いします。各案の末尾に --ar 16:9 --v 7 --q 2
をつけてください。
※–ar 16:9 –v 7 –q 2とは
–ar 16:9は画像のアスペクト比(縦横比)でデフォルトは正方形(1:1)、
–v 7はMidjourneyのモデル(バージョン)でモデルごとに描写のクセや得意な表現が変わります、
–q 2は生成に使う計算リソース(=GPU時間)値を大きくするとより詳細な描写になりますが、コストもアップします。
3.ChatGPTで生成されたプロンプト
日本語:和モダンの企業サイトトップバナー、柔らかな朝の自然光、木製の床と家具、淡いベージュの背景に藍色のアクセント、ミニマルで洗練された構図、人物なし、浅い被写界深度、シネマティック –ar 16:9 –v 7 –q 2
英語:Japanese modern corporate hero banner, soft natural morning light, wooden floors and furniture, pale beige background with indigo accents, minimal and refined composition, no people, shallow depth of field, cinematic –ar 16:9 –v 7 –q 2
【 Midjourneyで画像生成 】
1.Midjourneyで低解像度の案を複数生成(Web:Createページ)。
2.候補を評価してベースを決める。
3.ChatGPTに修正プロンプト(部分修正用or作り直し用)を作ってもらう。
4.MidjourneyのEditor/Remix/Vary Region(部分修正)または新しい /imagine(再生成)で指示。
5.結果を確認 → 必要なら3〜4を繰り返す。
低解像度で素早く試し、良ければ高解像度出力に切り替えます。
【 失敗しないためのコツ 】
・具体語を使う:例「柔らかい自然光」「浅い被写界深度」
・否定で不要を明示:例 人物なし、テキストなし
・まずは低解像度で試作 → 最終版だけ高解像度にする
・生成物の利用規約・商用可否は必ず確認する
・気に入ったプロンプトは保存してテンプレ化する

ハイクオリティな画像生成にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてください。
追記
補足ですが、Discord を使うともっと精度が上がります。より細かく精度を上げたい場合は Discord 経由での利用が有利です。
コミュニティの実例プロンプトを参考にできること、細かなコマンドやパラメータを即座に試せること、新機能が先行的に出ることが理由です(そのぶんコマンド操作や公開設定の学習が必要になります^^;)。