神社で晴れ着の子どもたちを見かける季節が近づいてきましたね。そう、七五三。
でもコレ、意外と知られてないのですが…実は「節句」じゃないんです。
【節句と七五三はそもそも別モノ】
節句というのは、中国由来の「五節句」のこと。奇数が重なる縁起のいい日を祝う行事です。
•1/7 七草粥(人日の節句)
•3/3 ひな祭り(上巳の節句/桃の節句)
•5/5 こどもの日(端午の節句/菖蒲の節句)
•7/7 七夕(笹の節句)
•9/9 重陽(菊の節句)←意外に知ってる人少ない!
11/11も奇数×奇数”ではありますが節句にならなかったのは
複合的な条件を満たさなかったからのようです。
【じゃあ七五三はどこに分類されるの?】
答えは…節句じゃなくて 「年中行事」 !
節分・お盆・十五夜・大晦日と同じカテゴリです。
「季節の節目」じゃなくて 「人生の節目」を祝う行事なんですね。
【七五三は、どうして11月15日?】
江戸時代に将軍がこの日を選んで子どもの健康を祈願したのがきっかけという説が有名。
ざっくり言うと、「縁起いい日にしたら広まっちゃった!」そんな感じです。
ちなみにもう一つの説もあり、
旧暦で鬼宿日(きしゅくにち)という縁起の良い日だった=「鬼が出ない=安全な日」とされ、 子どもの成長を願うのにふさわしいと考えられていたようです。
また、以前は 数え年 でお祝いされていましたが、 現在は 満年齢 が一般的。
どちらが正しいということはなく、それぞれの家庭のスタイルに合わせて祝えば大丈夫です。

【さらに!いつからか「都合のいい日」でOKに!】
最近は 10月〜11月下旬の土日祝 にお参りするのが普通。家族みんなの予定が合う日でいいよね、という現代的スタイルになっています。
自分が子どもの頃はもちろん、自分の子供が七五三を迎えた時とはだいぶ変わった感じがします。
「知ってるようで知らない」七五三の話でした

